1995-02-06 ArtNo.397
◆<星>伊勢丹、小売り市況不振の中でタンピニースに出店
【シンガポール】競争過熱で赤字拡大を強いられる中、イセタン・シンガポールはタンピニース店の開店及びパークウェイ・パレード店の増築を通じて郊外での営業拡大を図る。
DBSランドらにより開発されているタンピニース・モールに11月に開店する新店舗は、売場面積4000平米、家庭用品、子供服、若者向けファッションを中心とした品揃えが図られる。同コンプレックスにはNTUCフェアプライスもスーパー・マーケットをオープンする。イセタン・スポークスマンは「機会とタイミングの問題は有るが、もし今出店しなければ、同地には最早出店するスペースはなくなるだろう。タンピーニースはシンガポール最大のリージョナル・センターで、多くのビジネス機会が存在し、一定の売上目標は達成可能」と語る。同コンプレックス付近のDBSタンピニース・センターには93年以来そごうがオープン、また近く完成予定のセンチュリー・スクウェアー・ショッピング・センターにはKマート・メトロとQAFのスーパーが出店する予定だ。一方、イセタンはカトンのパークウェイ・パレードにこれまで4000平米の店舗を構えていたが、同店は更に500平米のスペースを追加し、来月の新装開店に向け目下改装中だ。イセタンはこの他ショー・ハウスに1万7000平米、ウィスマ・アトリアに8000平米の店舗を設けている。同社は94年9月末締め半期決算で、前年同期の300万Sドルから741万Sドルに赤字を拡大したが、ウィスマ・アトリア及びパークウェイ・パレードの店舗は黒字を維持しているものと見られ、赤字の主要なソースはショー・ハウス店と予想されている。(ST:2/4)
|