【ニューデリー】インドの直販(direct selling)市場規模は、健康(health)/保養(wellness)/パーソナルケア産業等の成長に牽引され、現在の3100クロー(US$7.56億)から2012年までに1万5000クロー(US$36.59億)に拡大するものと見られる。
デカン・ヘラルドが6月25日報じたところによると、インド直販協会(IDSA:Indian Direct Selling Association)のP Sanker会長はこのほど以上の見通しを明らかにした。それによると、流通経路を短縮し、消費者が商品を手に入れるのに必要な時間を短縮するのが、主要なメリットで、インドが擁する10億の人口や消費者の高い購買力等の良好なファンダメンタルを考えれば、市場規模を上記のレベルに拡大するのはそう難しいことではない。とは言え市場規模を拡大するにはメンタリティーを転換し、どんなものでも直販できることを先ず理解する必要がある。
インドにおける急成長領域としては、規模の大きい順に滋養強壮剤/台所用品/教材/パーソナルケア/化粧品を挙げることができる。保険業界も売上げの10%を直販に依存している。
Ernst and Youngの調査報告によれば、現在直販に従事する者の人口は130万人で、全体の65%が女性、1ヶ月に1回以上商品を販売しているアクティブ直販員は80万人と見積もられる。250~300品目の商品が直販されている。
インドにおける直販ビジネスは1995年にスタート、現在Amway/Oriflame/Avon/Hindustan Lever Network/Max Life Insuranceを初めとする16社がIDSAに加盟している。
世界的な市場規模は1050億米ドルで、約4000社が訪問販売協会世界連盟(WFDSA:World Federation of Direct Selling Association)に加盟している。WFDSAにはIDSAを含む全世界の53の直販組織が参加している。