【バンガロール】三洋電機のインドCDMA(Code Division Multiple Access)携帯端末市場進出計画は失敗に終わったようだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月20日、消息筋の言として伝えたところによると、地元CDMAオペレーターはロー・コストな携帯端末を梃子に成長を加速することに関心を抱いているが、多機能、ハイコストの三洋モデルには興味を示さなかった。一部の三洋モデルは極めて多くの、また高度な機能を備えているが、当地のCDMAプレーヤーは、GSM(Global System for Mobile Communication)プレーヤーとは異なりサービス料と携帯端末をセットにしてより多くの顧客獲得を図っており、三洋の製品は必ずしもこうした戦略にマッチしていない。
一方、三洋の地元合弁パートナーBPLは、成長戦略の一環として昨年携帯端末を製造する計画を発表、独自の製造計画を進めている。
2007年3月末までにインドのCDMA契約者は前年の2倍以上の4450万人に達し、携帯電話の月間新規契約者の25%をCDMAが占めているが、ウルトラ・ロー・コスト携帯端末が同市場を牽引している。CDMA端末サプライヤーは13社存在し、昨年1250万ユニットを販売したLGが、55%近いシェアを占めている。