2007-06-20 ArtNo.39629
◆Tata Steel、ケララ州にスポンジチタン工場計画
【ティルヴァナンタプラム】Tata Steel Ltd(TSL)は二酸化チタンを豊富に含有するケララ州のチタン鉄鉱山を視察した後、ケララ州政府に同州におけるチタン・プロジェクトに対する関心を表明した。消息筋によると双方は1、2ヶ月中に関係覚書を交換するものと見られる。
インディアン・エクスプレスが6月18日報じたところによると、TSLとケララ州政府の合弁プロジェクトは、チタン砂鉄(ilminite sands)が豊富に産するChavaraやArattupuzhaからほど遠からぬChertalaiに設けられる見通しだ。
消息筋によると、TSLの今回の動きはケララ州政府が先月ロシア企業Rosoboronと1500クロー(US$3.66億)のチタン砂鉄前方統合計画覚書を交換したことに触発されたものと見られる。
TSLはロシア企業の計画とほぼ同規模のスポンジチタン(titanium sponge)製造施設を設けることを提案した。業界観測筋によると、ケララ州はこの種のキャパシティーのプロジェクトを3件進めるのに十分なチタン鉄鉱資源を有すると言う。
TSLのプロジェクトには、未だインドが保持せぬチタン金属(titanium metal)やチタニウム合金(titanium alloy)の製造技術が要求され、投資額は1200~1500クロー(US$2.93億-3.66億)にのぼる。
ケララ州政府はチタン鉄鉱開発業者に州内における付加価値生産を義務づけている。州政府のElamaram Karim工業部長は「前方統合は不可欠」と指摘した。
一方、年産1万トンのチタン・プロジェクトを進めるには、100万トンのチタン鉄鉱を採掘せねばならず、州営Kerala Minerals and Metals Ltd (KMML)も年産能力を拡張する必要がある。
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