【ニューデリー】インド経済が堅調な成長を遂げる中、企業の42％が今年第3四半期により多くのスタッフを雇用すると回答、インド企業の旺盛な雇用拡大基調は第3四半期にも維持される見通しだ。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダードが6月13日伝えたところによると、国際人材コンサルタント会社Manpowerが、中核産業7業種の雇用主4925社を調査したところ、42％が2007年第3四半期に雇用を拡大すると回答、他の42％が現状維持と答え、3％が雇用を縮小すると述べた。この結果、インドの雇用見通しは、拡大すると答えたもの比率から縮小すると答えたものの比率を差し引いた値、＋39になった。
第3四半期の雇用拡大は、サービス、製造業、小売部門により牽引される見通しだ。BPO(business process outsourcing)と情報技術(IT)部門のブームに加え、小売部門の急成長が、サービス産業の雇用拡大に拍車をかけている。しかし公共サービス部門と教育部門の雇用意欲は相対的に低め(+27)だった。
地域別では南インドが前期比13％ポイント・アップし＋44と、最も旺盛で、これに対して北部は＋33だった。
世界の27カ国をカバーする『Manpower Employment Outlook Survey』によると、国別ではインドの他、シンガポール／ペルー／カナダ／アルゼンチン／ニュージーランド／オーストラリア／ノルウェイ／コスタリカ／日本／香港の雇用意欲が旺盛な反面、イタリアの雇用機会が最も少なくなっている。アジア太平洋地域については、調査対象8カ国(地域)が何れもプラスを記録した。しかし第3四半期に前期を上回る雇用見通しをマークしたのはインドだけだった。