2007-06-13 ArtNo.39602
◆Reliance Retail、コルカタ公設市場の再開発契約獲得
【ニューデリー】デリーの左派戦線(Left Front)指導部は大企業が自由に小売市場に参入することに反対しているが、左派自身が政権を握る西ベンガル州政府は州都KolkataのPark Circus公設市場の再開発をReliance Retail Ltd(RRL)に委ねた。
エコノミック・タイムズが6月8日伝えたところによると、インド共産党マルクス主義派(CPI-M)中央本部は、西ベンガル州のBuddhadev Bhattacharya首席大臣にこの点に関する釈明を求めたようだ。
西ベンガル州政府は5月の最後の週にRRLに関係契約を発注したが、これはCPI-MのPrakash Karat書記長が中央政府に大手地元企業の小売市場進出を制限するよう求めた矢先のことだった。
RRLはコルカタ公社(KMC:Kolkata Municipal Corporation)が募集した国際競争入札に一番札を入れ、契約を獲得した。
消息筋によると、RRLは再開発後、公設市場にハイパーマーケット、生鮮食品雑貨のReliance Freshストア、耐久消費財のReliance Digitalストア各1店を設け、西ベンガル州に橋頭堡を築く。
西ベンガル州に隣接するジャールカンド州Ranchiでは、Reliance Freshストアが、地元の商店主や野菜行商人らのグループにより略奪される被害が生じている。
RRLは、今年末までに西ベンガル州/ジャールカンド州/ビハール州に少なくとも合計25のストアを設ける計画だ。
取り分けビハール州と西ベンガル州は、大量の農産物の購買も計画しており、RRLにとって戦略的に極めて重要な州と言える。しかし政治的反対勢力の地盤でもあることから、RRLは消費者と農民を対象にした啓蒙活動に力を入れる計画だ。また個人商店主(mom & pop units)を対象にしたロードショーを催し、大型店と個人商店が共存できることを宣伝する計画と言う。
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