SEAnews 2007-06-11 ArtNo.39590

【ハイデラバード】米国拠点のインド人グループがプロモーターを務めるSPC Green Plastics Inc(SGPI)は最大1億米ドルを投じ、インドに総合的なバイオポリマー工場を設ける計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが6月9日伝えたところによると、SGPIのM.S. Shankara Prasad取締役はこのほど同紙に以上の計画を語った。それによるとSGPIは環境に優しいプラスチック、バイオ潤滑油、バイオ燃料に照準を合わせており、アンドラプラデシュ州Kakinadaを有力な工場候補地と見ている。カキナダはトウモロコシ、タピオカ、マンゴー・カーネル、タマリンド等の原料が豊富に存在し、必要ならカキナダ港を通じ、タイやマレーシアからトウモロコシ製やカサバ製の澱粉を輸入することもできる。
SGPIはこれらの原料から100％生物分解可能なPLA(polylactic acid)を製造する。PLAはポリエチレン・テレフタレート(PET:polyethylene terephthalate)と同様の用途に用いることができる。
一方、Prasad氏がマネージング・ディレクターを務めるアンドラプラデシュ州Hyderabad拠点のSPC Biotech(SPCB)は、7月の稼働に向け最後の準備を進めている。SPCBはPLAを原料に使い捨て可能な注射器やステント(stent)を製造すると言う。