2007-06-06 ArtNo.39560
◆Piaggio、ディーゼル・エンジン施設にUS$8610万投資
【チェンナイ】イタリア企業Piaggio & C SpAの子会社Piaggio Vehicles Pvt Ltd(PVPL)はマハラシュトラ州Puneにおけるディーゼル・エンジン施設の建設と事業の後方統合に向こう2-3年内に6500万ユーロ(US$8610万)を投じる計画だ。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダードが6月1/5日報じたところによると、PVPLのRavi Chopra会長兼MDは商用四輪貨物トラック“Ape”の御披露目式の席上以上の消息を語った。それによるとPiaggioはインドをディーゼル・エンジンの世界的なソーシング・ハブと見ている。プネー工場は年間20万台のエンジン製造能力を備え、国際市場における三輪・四輪車用ディーゼルエンジンのソーシング・ハブを務める。インドは既にアフリカ、ラテン・アメリカ、アジアにおける三輪車市場のソーシング・ハブとして機能している。目下、60エーカーの工場用地の買収を図っており、2009年末の稼働を目指す。
Ape Trukは、大型商用三輪車と小型商用四輪車カテゴリーに属している。2、3年内に同プラットフォームを利用して乗用車両を製造することも検討している。商用四輪車はピアジオの守備範囲を拡大し、Apeディーゼル三輪車を補完する。
PVPLのAshutosh Khosla取締役によると、Ape Trukは1トン未満のインド唯一の国際的ピックアップで、同モデルは欧州市場でも販売されている。482ccエンジンと前進5段+バックのギアボックスを搭載したApe Trukの車体重量は685キロ、積載重量は865キロ、キャビンには乗用車並みの安全装置が施され、乗り心地も乗用車並み。pickup/delivery van/hi-deckの3バージョンから成りタミールナド州Chennaiにおける店頭価格(ex-showroom Chennai)は21万5000ルピー。Tata Aceの価格25万ルピーを3万ルピー下回る。
南部の都市からスタートし、インド全国に販路を拡大する。マハラシュトラ州Baramati工場におけるApe Truk製造能力は目下のところ3万6000台だが、需要次第で拡張できる。
インドの三輪車市場は年率10~15%の成長を遂げている。PVPLの商用三輪車年間生産能力は15万台で、2006年を通じた販売台数は14万台を記録した。2003年の販売台数は3万5000台だったことから、同社は年率40%の成長を遂げている。昨年の年商は1500クロー(US$3.66億)を記録した。
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