【バンガロール】大規模な採掘活動と輸出の拡大で良質な鉄鉱石資源が減少し、枯渇する危険に晒されていると言う鉄鋼業界の主張とは裏腹に、高品質(high-grade:鉄分含有率65%以上)な鉄鉱石の確認埋蔵量は2000~2005年の間に5億3300万トン増加した。
ビジネス・スタンダードが6月5日報じたところによると、閣僚グループがインド国内の良質な鉄鉱石資源の先行きに懸念を表明した後、インド鉱業連盟(FIMI:Federation of Indian Mineral Industries)はインド鉱山局(IBM:Indian Bureau of Mines)発表の以上の統計数字を鉄鋼省に送付した
IBMの統計によれば、2000~20005年の間に2億1500万トンの高品質な塊鉱(Lump)及び粉鉱石(fine)が生産された。また高品質鉄鉱石の確認埋蔵量は同期間に14億トンから19億3300万トンに5億3300万トン拡大した。
したがってこの5年間に毎年平均4300万トンの高品質な鉄鉱石が採掘されたが、同じ期間に毎年新たに1億700万トンの高品質な鉄鉱石資源が発見されたことになる。
国内の鉄鉱石資源全体に占める高品質鉄鉱石の比率は2000年の12.25%から2005年の13.21%に上昇した。
FIMIのR K Sharma事務局長によると、以上の数字は、国内の高品質な鉄鉱石資源が減少し、枯渇する危険に晒されていると言う鉄鋼業界の主張に根拠がないことを立証していると言う。