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2007-06-04 ArtNo.39548
◆Jindal Stainless、ニッケル消費量急増予想
【ニューデリー】Jindal Stainless Ltd(JSL)は、目下建設中の新工場が3年内に稼働するとニッケル消費量が現在の2倍の1600トン以上に増加するものと見ている。
エコノミック・タイムズが6月1日、報じたところによると、JSLのVS Jain重役(MD)はこのほどロイター通信に以上の見通しを語った。それによると、ハリヤナ州Hissarに年産60万トンのステンレス・スチール工場を擁するJSLは、オリッサ州東部に2009年10月の稼働を目処に年産80万トンの第2工場を建設している。現在月間800~900トンのニッケルを消費しているが、第2工場が稼働すれば、同消費量は2倍に拡大する。
ニッケルのトン当たり価格は約4万6000米ドルと、過去1年間に2倍に上昇した。ステンレス・スチールのニッケル使用量は1~4%に過ぎないが、ニッケルはインプット・コスト全体の50%前後を占める。インドはニッケルを生産しておらず、輸入に依存しているが、輸入に際しては2%の輸入税を支払わねばならない。輸入したニッケルの3分の2はステンレス・スチールの製造に用いている。業界観測筋によると世界のニッケル需要は今年7.5%成長するものと見られる。
ステンレス・スチールの国内需要は年率12-13%の成長を遂げている。ニッケルの値上がりで、ステンレス・スチール業界はニッケル含有量の低い製品に重心をシフトしている。国際的に1~4%の含有率が大勢になりつつあり、JSLの製品の70%以上も1~4%のニッケル含有率となっている。同社はニッケル含有率最高8%の製品や全くニッケルを含まぬ製品も製造している。ニッケル含有率の高いものは主に工業用途に使用されている。しかしニッケルの今日の値上がりは非現実的で、遠からず値下がりするものと見られる。
JSLは最終的に年産量を250万トンまで拡大することを計画しており、こうした計画にはHissar工場の年産量を90万トンに拡大することが含まれる。しかし何時までにそこまで拡張するかはまだ決めていないと言う。
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