SEAnews 2007-06-04 ArtNo.39547

【コルカタ】JSW Steelは西ベンガル州West Midnapore県Salboniに建設を計画する年産1000万トンの総合鉄鋼プラントのために土地を提供する地主らにJSW Bengal Steel Ltd(JBSL)の株式をオファーする。新プラントは2011年4月の稼働を目指している。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレスが5月31日／6月1日伝えたところによると、Sajjan JindalグループのSajjan Jindal副会長は5月31日、西ベンガル州のBuddhadeb Bhattacharjee首席大臣と会談後記者会見し、以上の方針を明らかにした。Jindal氏とBhattacherjee首席大臣によるとグループは今年1月11日に見積もりコスト3万5000クロー(US$85.366億)の同プロジェクトに関する覚え書きを州政府と交換した。第1期分の投資額は1万クロー(US$24.39億)で、年産300万トンのプラントと600MW(ﾒｶﾞﾜｯﾄ)の発電施設等が4年内に完成する。
新会社JBSLにはJindalグループが89％、西ベンガル工業開発公社(WBIDC：West Bengal Industrial Development Corporation Ltd)が11％、それぞれ出資する。プロジェクトには約5000エーカーの土地が必要とされ、州政府所有地3798エーカーと州政府傘下の動物資源開発(Animal Resources Department)部所有地877エーカーが割り当てられる。
この他にJindalグループは既に土地所有者から直接450エーカーの土地を買い取っている。同地に居住していた住民741世帯については、一世帯につき1人に製鉄所における就業機会が提供され、事前に必要な訓練が施される。仮にこれらの住民が土地代として100ルピーを受け取るなら、等しい額のJBSL株が無料で提供される。これらの株式の市価は、工場が実際に稼働する時には3倍乃至4倍に上昇するはずである。また土地代金100ルピーの内50ルピーのみが直接地主に現金で支払われ、残り50ルピーは年金として県庁オフィス(district magistrate's office)に積み立てられ、生命保険会社がこれを管理する。
プロジェクトに必要な水は付近を流れるRupnarayan川から手に入れる。プロジェクトに必要な鉄鉱石は、Jindalグループ自身により確保される。12年間に及ぶ投資プロジェクトの下、鉄鋼プラントの他に、専用港、炭坑、発電施設等も設けられ、直接間接に1万の雇用機会が創出されると言う。