【ニューデリー】ケララ州CPI-M政治局における政治劇は、ウッタルプラデシュ州のMayawati新首席大臣が、Anil Ambani氏のNoidaにおける多目的特別経済区(SEZ)プロジェクトに待ったをかけた直後に生じた。
インディアン・エクスプレスが5月31日報じたところによると、ウッタルプラデシュ州のMulayam Singh Yadav前首席大臣に近いとされるAmbani氏が当該SEZプロジェクトを発表した際には喝采を浴びたが、ウッタルプラデシュ州の新政府は同プロジェクトがSEZ規則に違反していることを発見、中央政府に1200エーカーをカバーするプロジェクトを廃案にするよう求めた。
SEZ規則の下、SEZは1つの入り口と1つの出口を持つ一続きの土地で形成されておらねばならない。しかるにAnil Ambani氏のSEZプロジェクトは道路により分断された2地域に分かれている。このため州政府は5月28日、中央捜査局(CBI:Central Bureau of Investigation)に対し、社会党(Samajwadi Party)政権時代のノイダにおける土地割当手続きの再調査を求めた。
西ベンガル州のNandigramとSingurにおけるインドネシアのサリム・グループとタタ・グループのプロジェクトに対する住民の反対運動が発生したのは、まだ記憶に新しいが、両事件の結果、取り分け左派の圧力を受けた中央政府は、より肌理の細かいSEZ開発政策を立案した。しかしそのことは、最近のデリー公社(Municipal Corporation of Delhi)選挙に際して国民会議派の内紛を生じさせた。