2007-06-01 ArtNo.39532
◆Tata、ベトナムに合弁でUS$35億製鉄所建設
【ムンバイ】Tata Steel Ltd(TSL)は29日、ベトナム最大の製鉄会社Vietnam Steel Corporation (VSC)と、ベトナム北部のHa Tinh省に年産能力450万トンの製鉄所を設ける合弁覚書を交換した。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルドが5月30日報じたところによると、向こう10年間に35億米ドルが投じられ、TSLは内最低65%、22億7000万米ドルを拠出、残りはVSCが負担する。TSLとVSCは共同で事業化調査を実施する。TSLはまたハーティン省Thach Kheの鉄鉱山会社Thach Khe Iron Ore Joint Stock Company(TKIOJSC)に30%出資する。
TSLはCorus買収後、原料確保を至上命令としており、TKIOJSCへの出資はそうした努力の一環。TSLの原料セキュリティーはCorus買収後、それ以前の80%から17%に下降した。VSCとの年産450万トンの鉄鋼プロジェクトは年間670万トンの鉄鉱石を必要とするが、Thach Khe鉱山の鉄鉱石埋蔵量は5億トンと、同合弁事業の向こう30年間の需要を遙かに上回る。
TSLのシンガポール拠点の子会社NatSteelは最近ベトナムの条鋼圧延工場2社の権益を4100万米ドルで買収した。TSLはこれらの工場を通じて既に12万トンの鋼材を製造している。
Thach Khe鉄鉱山の開発への30%出資を認めることを条件に鉄鋼プロジェクトの外国パートナーを選考するようVSCに指示したベトナム政府は、5月18日、TSLを合弁パートナーにすることを認めた。ちなみにベトナムの鉄鋼輸入は年率40%の成長を遂げている。
|