SEAnews 2007-05-30 ArtNo.39525

【コルカタ】西ベンガル州West Midnapore県Salboniに3万5000クロー(US$85.37億)を投じて年産1000万トンの総合的鉄鋼プラントを建設することを計画するSajjan Jindal氏に率いられるJSW Steel Ltd(JSL)は、Tata Motors Ltd(TML)の同州Singurにおける用地収用が住民との衝突を引き起こし政治問題化したのを教訓とし、Salboniにおける4800エーカーの土地買収に当たり、CSR(Corporate Social Responsibility:企業の社会責任)活動に力を入れている。
インディアン・エクスプレスが5月29日報じたところによると、JSW Bengal SteelのBiswadip Gupta重役(MD補兼CEO)は同紙に以上の消息を語った。それによると、同社の医療チームは最近、地元政界リーダーとともにSalboni地区を訪れた。Salboniの53ヶ村には約2万5000人が居住しており、大部分が少数部族で占められているが、初歩的反応は良好で、同社は医療キャンプを設け、昼食も支給する計画だ。
同社筋によると、カルナタカ州BellaryのJindal Sanjeevani Hospitalに類似した、手術室や診断部門も備えた施設を設け、二次及び三次医療(secondary and tertiary health care)サービスを提供する。これらの試みが成功したなら、恵まれない家庭の子供を対象にした昼食サービスを開始する。
Gupta氏によると、Sangita Jindal氏のJSW Foundationは現在Bellay地区で昼食支給プログラムを進めており、近い将来同様のプログラムをSalboniでも実行する。
鉄鋼プロジェクトに必要とされる4300エーカーの大部分は休閑地で、直接州政府から購入するが、依然として560エーカーの土地を住民との直接交渉を通じて買収する必要がある。Sajjan Jindal氏は今週中にもKolkataを訪れ、州政府との土地取引を完了させるものと見られ、州政府は1エーカー19万ルピーを提示していると言う。