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2007-05-28 ArtNo.39512
◆Essarのオリッサ州アルミ事業、難題に直面
【ムンバイ】Essarグループがカナダ企業Balaton Powerと合弁で4500クロー(US$10.98億)を投じオリッサ州にアルミニウム総合プラントを設ける計画は宗教も絡んだ複雑な問題に直面している。
エコノミック・タイムズが5月24日報じたところによると、両社はOrissa Mining Corporation (OMC)と共同でGandhamardan鉱山の開発を計画している。Gandhamardanはインド第2のボーキサイト鉱山で、埋蔵量は2億3000万トンと見積もられている。
しかしインドの著名な叙事詩ラーマーヤナの中でハヌマット(猿王の臣下)がラクシュマン(ラーマの異母弟)のために薬草を採取したとされるGandhamardan山脈は聖地と見なされており、地元民はプロジェクトを歓迎していない。
消息筋によると、Balatonは当初、西ベンガル州Kolkata拠点のVISA Steelと手を組み、プロジェクトを立ち上げようとしたが、一向に進捗せぬことから別のパートナーを物色、オーストラリアの鉱山会社BHP Billitonにも接触した。
しかしVISAは、Balatonのこうした動きを不服とし、後者に仲裁通知書(arbitration notice)を送付した。VISAは訴えの中で、同社はBalatonの子会社Continental Resources(CRL)と2005年4月に契約を結んだが、BalatonはEssarとも同様の契約を結び、そのことをVISAに知らせなかったとしている。VISAは同様の通知をEssarにも送付している。
VISAのVishambhar Saran会長によると、Balatonは以上の通知に対してまだ何も回答しておらず、VISAは高裁に独立仲裁人(independent arbitrator)の指名を申請した。Saran会長は「我々は遅滞なくプロジェクトの準備を進めて来たが、誰かがBalatonを唆したようだ」と指摘した。Balatonは最近のステートメントの中で「Essarは地元における知識、経験、履歴の点から言ってもプロジェクトの最適なパートナー」と述べている。
Essarスポークスマンによると、Balaton子会社のCRLは今月初Essar Aluminium Orissaと原則的合意書を取り交わした。同筋によれば、「全ては様々な条件の下で、目的を実現する能力にかかっている」と言う。
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