【ニューデリー】Yamaha Motor India Pvt Ltd(YMI)は『ファンバイク・メーカー』を看板に、インド業務の再編を図っており、業界筋によると、向こう2年間に600クロー(US$1.46億)を投じる計画だ。
エコノミック・タイムズが5月22日報じたところによると、ワールド・ナバー2のモーターサイクル・メーカーにとってもインドはタフ市場のようで若干攻めあぐねている感があるが、YMIの石川知孝社長兼執行役員(CEO/MD)はこのほど同紙のインタビューに応じ「新規投資の承認を求めているところで、正確な投資額は1、2ヶ月以内に明らかなる」と語った。
ウッタルプラデシュ州Noidaの既存工場の年産能力は120万台で、新工場の建設も検討しているが、若干先のことになると言う。ファンバイク・メーカーとして、通勤者以外の新セグメントの発掘を図っている。25歳以上の非通勤者に照準を合わせているが、現在同セグメントの市場規模は40万~50万台で、今後5年間に2倍に成長するものと見られる。当初予定していた2007年の発売計画は白紙に戻し、2008年に一連の新モデルを売り出す。
最近インド事業を再編、財務部と人事部のトップも交替した。年内にセールス&マーケッティング部門も再編し、改めてブランド・ビルディング活動に乗り出す。これにはバイクのファン・エレメントをインド消費者に紹介する啓蒙活動も含まれ、現在約3-4%の市場シェアを2011年までに10%に拡大することを目指す。しかし2007年の販売台数は前年並みの23万台のレベルにとどまるものと見られる。
また988ccのYZF-R1を含む大型バイクを発売することも検討している。ハイパワーなスクーターの発売も検討しているが、インド・ビジネスの重心は引き続きモーターサイクルに置かれると言う。