【ムンバイ】地元の二輪/三輪車メーカー、Bajaj Auto Ltd(BAL)取締役会は17日の会議でBALをBAL/Bajaj Holdings and Investment Company Ltd(BHIL)/Bajaj Finserv Limited (BFL:Bajaj Financial Services )の3社に分割することを承認した。
インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズが5月18日伝えたところによると、具体的手続きは若干複雑で、新設された自動車会社Bajaj Holdings and Investment LtdはBajaj Auto Ltdに社名を変更、既存のBajaj Auto LtdはBajaj Holdings and Investment Ltdに社名を改め、投資会社に変身する。BHILと、生命・損保合弁会社Bajaj Allianz Life Insurance Company Ltd (BALICL)の74%のシェアを握るBFLは、今年末までに証券市場に上場される。最終的に、BHILはBAL及びBFLの各30%の株式を握る。
この結果、自動車ビジネスの全資産/負債/国際子会社は1500クロー(US$3.66億)相当の現金余剰とともにBHILの管理下に置かれる。
BALICL/Bajaj Auto Finance Ltd (BAFL)/風力発電プロジェクトとこれらの事業に付属する資産/負債は800クロー(US$1.95億)相当の現金余剰とともにBFLの管理下に置かれる。
上記以外の資産と負債及び市価6000クロー(US$14.63億)の現金余剰はBALの管理下に置かれる。
Bajajグループのオーナーシップを巡るRahul Bajaj/Shishir Bajaj兄弟の紛争が終息して2年もたたない今、Rahul会長は今度は2人の子息Rajiv Bajaj/Sanjiv Bajaj兄弟の間に生じた対立を調整するため、再度組織の再編を強いられた。その結果、兄のRajiv氏は二輪/三輪車のビジネスを管掌、弟のSanjiv氏はこれまで采配を振るってきた二輪/三輪車の国際ビジネスから手を引き、金融サービスに専念するもようだ。しかし両者は新たに発足した金融及び自動車ビジネスの取締役会に共に名を連ねている。
以上の発表後、BALの17日の株価は不安定になり、前日の終値を179.75ルピー、あるいは6.71%下回る2500.30ルピーで引けた。