2007-05-21 ArtNo.39472
◆Vedanta、アルミニウム年産量を90万トンに拡大
【ムンバイ】インド最大の銅・亜鉛生産会社Vedanta Resources Plc(VRP)は、高い国際価格と地元需要の増大に乗じ、2009年のアルミニウム年間生産量を90万トンに拡大する。
ビジネス・スタンダードが5月16日報じたところによると、ロンドン拠点のコンサルタント会社CRUが15日バーレンで主催した工業会議の席上、VRPのGunjan Gupta副社長(セールス&マーケッティング)は以上の計画を語った。それによるとオリッサ州Jharsuguda県に設ける年産50万トンの新製錬所と、既存設備の拡張を通じ、同目標を実現する。
国内経済の成長と国民1人当たりの消費量の低さから、インドは世界で最も急成長するアルミニウム市場の1つになっている。アジアにおけるアルミニウム生産は2009年までに50%成長する見通しだが、インドのアルミニウム需要の成長はこうした供給増を十分吸収できる。
航空機産業、自動車産業、製造業領域の需要が拡大することからアルミニウムの供給過剰は、2009年には縮小するものと見られる。
Jharsuguba製錬所の第1期分は2009年初までに稼働し、2010年初までにフル操業すると言う。
ちなみに目下Vedantaは、バルカン半島最大のアルミニウム精錬会社Glencore International AGの権益買収を目指し、インドのHindalco Industriesやスイスの商品取引会社Glencore International AGと競争している。
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