2007-05-16 ArtNo.39470
◆地元企業、農産品卸売り市場の開発・経営権獲得目指す
【ニューデリー】小売革命に続き、農産品卸売り市場『mandi』を法人化する時が到来、チャンディガル直轄地に全国初の民営ターミナル・マーケット(terminal market)を設ける計画の開発権及び経営権獲得を目指し、Mukesh Ambani氏のReliance Industries Ltd(RIL)、Bharat Hotels、全国商品デリバティブス取引所(NCDEX:National Commodity & Derivatives Exchange Ltd)、DCL Shriramグループ、Zoom Developers、RK Foodlabs等が、入札を準備している。
エコノミック・タイムズが5月14日伝えたところによると、一般に中心街や交通の要衝に位置し、時には首都圏等の大都市(metropolitan area)に設けられるターミナル・マーケットは、多くの収集センター(spokes)と結ばれ、農産物の等級分け、輸送、貯蔵、国内販売、輸出等に関わる各種施設や便宜を提供する。
中央政府は、新計画の下、州政府に対してターミナル・マーケットの民営化を通じ、民間資金を導入、最先端の技術と市場リンケージを梃子に、農産品の良好な価格を実現、農民を支援するよう求めた。これは近代的な農業インフラを農村地区に設けるために大々的に民間資金を利用する最初の試みである。
チャンディガルでは来月、価格入札が募集される。政府筋によると、これまでに6社から入札申請を受けており、価格入札の結果は6月7日に明らかになり、7月までに契約が結ばれる予定だ。他の州でも民間パートナーのリストアップや用地の選定が行われており、チャンディガルに引き続いて、アンドラプラデシュ州Hyderabad/同Tirupati/ビハール州Patna/マハラシュトラ州Pune/同Nashik/同Nagpur/マドヤプラデシュ州Bhopal/同Indore/同Jabalpur/パンジャブ州Ludhiana/ラジャスタン州Jaipur/タミールナド州Chennai/西ベンガル州Howrah/同Kharagpurにおけるターミナル・マーケットの民営化が計画されている。
ターミナル・マーケットで取引される品目には果実、野菜、花卉、芳香植物、薬草、食肉、家禽が含まれる。マーケットには電子競売システムが導入され、透明な取引が行われる。2000~1万5000トン収納可能な冷蔵施設を設けることも提案されている。前方/後方リンケージを確立するため、最低20の収集センターが農村地域に設けられる。これにより農民はサプライチェーンにアクセスし、加工や輸出の便宜を利用でき、作物をターミナル・マーケットに送り届ける選択肢も提供される。農産品末端価格に占める農民のシェアは現在30~50%だが、ターミナル・マーケットの民営化を通じ、同シェアは50~70%アップする見通しと言う。
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