2007-05-04 ArtNo.39404
◆今夏のエアコン販売50%アップ、エアクーラーはダウン
【ニューデリー】メトロ(人口100万以上の都市)や第1級都市(tier-I city)ではスプリット・エアコンが急速にウィンドー・エアコンに取って代わり、第2/第3級都市(tier II and III cities)ではウィンドー・エアコンがエアクーラーに取って代わっており、その結果エアクーラー市場は過去2年間に5~10%縮小した。
インディアン・エクスプレスが4月30日報じたところによると、製品価格の下降に加え、金融手段の利用が容易になったことからこれまでエアクーラーを利用していた消費者はエアコンに、アセンブル・エアコンを用いていたものはブランド・エアコンに、買い換えが進んでいる。その結果、年間100万ユニット以上のエアクラー市場は5~10%縮小、同160万ユニットのエアコン市場は40~50%の成長を見ている。
エアクーラーは蒸し暑い南部地区には不向きな反面、北部の乾燥した夏には向いている。このため北部市場がエアクーラー販売の50%以上を占めている。
エアクーラーの90%は未組織部門の製品で占められ、残りの10%のシェアをSymphonyやBajaj等のブランドが競っている。しかし観測筋はエアクーラーが直ちに市場から姿を消すようなことはなく、なお向こう数年間はプレゼンスを維持するものと見ている。
北部都市の中産階級にとってエアコンは依然として高価で、しかも電力消費も大きい。こうした中で、LG/Samsung/Carrier/Godrej/Voltas/Fedders Llyod/Videocon/Electrolux等のエアコン・メーカーは競ってウィンドー/スプリット双方の省エネ・モデルを投入、シェアを争っている。インプット・コストの上昇でエアコンは昨年11月以来10~15%値上がりしたが、Samsung India幹部は依然として今夏の業界全体の販売が昨年同様40~50%成長すると予想している。
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