2007-04-30 ArtNo.39393
◆VodafoneのHutch Essar買収を正式認可
【ニューデリー】外国投資促進局(FIPB)は27日、英国の電話会社Vodafoneによる国内第4位の携帯電話会社Hutch Essar Ltd (HEL)の52%権益買収を条件付きで承認した。これにより売上額で世界最大のテレコム企業のインド市場進出の準備がほぼ整い、大蔵省の最終承認を待って実現する運びとなった。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルド、ザ・ヒンドゥー、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズが4月28日伝えたところによると、FIPBはこの日、HELの15%の少数権益は外国企業の所有や支配下にはないため、VodafoneのHEL権益買収は外国直接投資(FDI)規則を満たしているとのステートメントを発表した。それによると、同15%の内、12.26%はHELのAsim Ghosh重役(MD)とMaxグループのAnaljit Singh会長が、残りはインフラストラクチャー開発金融公社(IDFC:Infrastructure Development Finance Company)が握っている。これらの持ち分は外国企業や投資家に売却することはできない。FIPBは「VodafoneのHEL権益買収は2007年プレスノート3の規準を満たしており、またVodafoneがインドのテレコム・セクターにとどまる限り、同社は今後も引き続き同規準を満たし続けねばならない」とすると同時に、外資による間接所有に関してより明確な定義を行うよう政府に提言している。
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