1995-11-16 ArtNo.3939
◆<星>IPC、新市場戦略導入し米国業務の黒字転換目指す
【ラスベガス】シンガポールのコンピューター会社IPCコープはブランドの国際認知を得る上からもキー・マーケットの米国におけるビジネスの黒字転換を悲願としているが、テキサス拠点のIPCテクノロジーズは今年上半期に昨年同期を若干上回る1億800万米ドルの売上を実現したものの、依然として300万Sドル以上の損失を計上した。
IPCTのデービッド・スカル重役(CEO)によると、小売チェーンを通じたマルチメディアPC(パソコン)の販売やマイクロプロセッサー技術に投入した努力が報われる見通しが立たないため、同社は最近企業/政府部門をターゲットとした直販方式を導入するとともに、先端チップを用いたPCの開発も停止した。これにより顧客の需要に対する対応や新製品の市場投入を加速できる。米国でTV広告を通じた直販方式を採用したのは恐らく同社が最初と見られるが、既に多額な資金をこの種のキャンペーンに投じている。今週はハイ・パワーのサーバーを含む新機種を市場に投入する計画で、粗利益率20%、純益率5%の実現を目指しているという。(BT:11/15)
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