【ニューデリー】カルナタカ州Bangaloreにおける香港上海銀行(HSBC)の機密情報漏洩事件が明るみに出て10ヶ月を経た今、ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)は、Shyamal Ghosh元通信省次官を長とする自主規制機関(SRO:Self Regulatory Organisation)を創設、安全で信頼性の高いBPO(business process outsourcing)拠点としてのインドのイメージ再構築に乗り出した。
デカン・ヘラルドとエコノミック・タイムズが4月24日報じたところによると、SROはインド企業が日々の営業活動の中で標準的安全対策を実行しているか、人事政策に改善を加えているかを点検し、情報・資料の安全を確保する。こうした点検の結果、問題が見出された企業にはNasscom登録抹消等の罰則が科される。NasscomのKiran Karnik会頭によると、Nasscomは触媒役を務めるまでで、SROが業界の意向に影響されるようなことはない。SROは業界と距離を置いた関係(arms-length relationship)を保つ。
SROは向こう6ヶ月間に、インドが信頼性の高いBPO拠点になるのを助けるガイドラインを作成すると言う。