【チェンナイ】インドの2006-07年度国内総生産(GDP)成長率は、製造業とサービス業の好調に支えられ9.2%をマーク、前年の9%を上回った。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズが4月24日報じたところによると、中央銀行Reserve Bank of India(RBI)は23日、『2007-08年度金融政策(Annual Policy Statement for 2007-08)』の発表に先立って『2006-07年度マクロ経済と金融動向(macroeconomic and monetary developments in 2006-07)』報告書を発表した。それによると、農業の成長率は前年の6%から2.7%鈍化した。
ここ数ヶ月のインフレ率は中央銀行が目標とした5-5.5%のレベルを大幅に上回っており、このため同行は一連のインフレ抑制策を講じた。
2006-07年の銀行貸出残高は28%(31.8%)、預金残高は23%(18%)、それぞれアップした(括弧内は前年の数字)。貸出増加分の35%は工業に、29%は個人に、12%は農業に、4%は商業不動産に、それぞれ振り向けられた。
ルピーは2006-07年を通じ米ドルに対して2.3%、円に対して2.7%、それぞれ強化したが、英ポンドに対して9%、ユーロに対して6.8%、それぞれ軟化した。
2006年4月~2007年1月の外国直接投資(FDI)流入額は164億米ドルをマーク、2005-06年通年の58億米ドルを大きく上回った。
中央銀行が2006年12月~2007年1月に実施した『産業動向調査(Industrial Outllook Survey)』によると、2007年1~3月及び2007年4~6月のビジネス期待指数(BEI:business expectations index)は、前期に比べ各1%ポイントと1.6%ポイント下降したが、前年同期に比べると、各2.2%ポイントと4.4%ポイント、それぞれアップした。