2007-04-23 ArtNo.39357
◆GM、インドで年間US$10億自動車部品調達計画
【ニューデリー】General Motors (GM)は今後4~5年間に10億米ドルの自動車部品を毎年インドから調達する計画だ。
エコノミック・タイムズ、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、デカン・ヘラルドが4月17/18日報じたところによると、小型車Chevrolet Sparkの発売に合わせ7年ぶりにインドを訪れたGeneral Motors (GM)のRick Wagoner会長兼最高経営責任者(CEO)は、シン首相やインド経済団体トップと会談するとともに、以上の意向を表明した。それによると、GMはインドが高品質で低価格な自動車部品供給基地として浮上しつつあることに注目しており、インド国内での使用にとどまらず、地球規模でインド製部品の調達を増やし、今後2年間に調達量を5倍にする計画だ。
インド産業連盟(CII:Confederation of Indian Industry)主催の会議で講演した同会長は、アジア太平洋新興市場は今後10年間の自動車販売の伸びの70%を占め、中でもインドは中国に次いで第2の市場になると予想、シン首相と面会した際には、インド自動車産業発展の青写真として政府が定めた『Automotive Mission Plan 2006-16』への協力を表明した。
同会長によると、GMは目下インド国内市場に注力、将来はインドからの輸出も検討する。インド工場はこれまで主に高級車を製造して来たが、今後はインド市場の70%以上を占める小型車の生産に重心をシフトすると言う。
GM Indiaはこのほど世界的に最も好調なモデルと見なされている1000ccのChevrolet Sparkを発売した。グジャラート州のHalol工場で生産されるChevrolet Sparkは30万9000~38万9000ルピー(US$7354-9258)の4車種が販売され、当初1カ月間に2000~3000台の販売が目指されている。価格30万9000ルピーは競合するMaruti SuzukiのZen Estiloより1万2000ルピー(US$286)安い。
GM IndiaのRajeev Chaba社長は「製造能力の面で制約があるが、需要に応じて製品構成に調整を加え、既存キャパシティーの範囲内で生産の効率化を図る」としている。製造能力8万5000台の同工場は小型車のCorsa、Chevrolet Optra、Chevrolet Aveoやスポーツ多目的車Taveraも製造している。
同社は最近、マハラシュトラ州Puneに近いTalegaonに3億米ドルを投じて年産14万台の工場を設ける計画を発表、2010年までにインド市場におけるシェアを10%に拡大することを目指している。
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