2007-04-23 ArtNo.39356
◆Essar、米国Minnesota Steelを買収
【ムンバイ】カナダのAlgoma Steelを15億8000万米ドルで買収したと発表した2日後、Essar Global Limited(EGL)は、完全出資子会社Essar Steel Holdings Limited(ESHL)を通じて今度は米国拠点の株式未公開企業Minnesota Steel LLC(MSL)を買収したと発表した。買収価格は明らかにされていない。
インディアン・エクスプレス、エコノミック・タイムズ、ビジネス・スタンダードが4月19日報じたところぬよると、MSLは14億トンの鉄鉱石資源を保持する。ESHLは買収後MSLに16億5000万米ドルを投じてミネソタ州東北部のメサビ鉄山(Mesabi iron range)に年産250万トンの総合的製鋼施設を増設する。環境認可等、必要な諸認可が得られれば今年第3四半期に着工する。工事は段階的に進められ、2009年に第1段階として年産150万トンの厚板(thick steel slab)製造施設が稼働する。
EGLのShashi Ruia会長によると、MSLの買収は北米市場開拓の橋頭堡を築くもので、またMSLはその保持する鉄鉱石資源の開発を通じ、世界で最も低コストな製鉄所になる潜在性を備えている。
MSLのJoseph C Bennett会長は「我々はEssarをパートナーに前進することを喜びとしている。Essarは直接還元/電炉領域の経験と専門ノーハウを保持し、大規模なプロジェクトを遂行する良好なレコードを有する」と語った。
業界観測筋によると、ESHLはMSLの買収に350クロー(US$8333万)を投じるものと見られる。
|