SEAnews 2007-04-23 ArtNo.39355

【ムンバイ】マハラシュトラ州Puneを拠点にする年商600クロー(US$1.43億)のバイオテクノロジー・ソリューション・プロバイダーPraj Industries Ltd(PIL)はオランダ企業Aker Kvaerner Netherlands BV(AKN)と60：40の合弁会社を設立するとともに、ブラジル企業を買収し、同地に橋頭堡を築く計画だ。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月20日報じたところによると、PILはサトウキビから精製した糖蜜を原料にエタノールを製造するプラントの供給や、サトウキビ・ジュース／シロップ／ビート・ジュース等の原料や穀物／イモ等の澱粉原料に関わる技術供与を手掛けている。
オランダの土木・建設会社AKNは、コンセプト調査、設計、エンジニアリング、プロジェクト・マネージメント、技術供与、資材調達、保守サービス等に関わる経験とノーハウを有する。
PILのPramod Chaudhari会長によると、同社取締役会はPILが保持する専門技術を、AKNが保持するプロジェクト実行能力や欧州市場開拓ノーハウに結合する合弁事業に40クロー(US$952万)を投じることを承認した。
PILのShashank Inamdar重役(MD)によると、同社はブラジル企業3～4社の評価を行っており、今会計年度中に買収を実行する。
Chaudhari会長によると、PILはバイオ・ディーゼル領域に進出し、技術／エンジニアリング／プラント／機械等のターンキー・ソリューションやプロジェクト・マネージメント・サービスを提供する準備を整えている。マハラシュトラ州に設けたバイオ・ディーゼル・プラントは試運転を開始した。
またプネーの既存工場から20キロの地に40クローを投じて研究開発(R&D)施設を設ける計画で、同費用は内部資金と優先株の発行を通じて賄う。
PILの2007年3月期売上げは前年の270クローから616.40クロー(US$1.47億)に、税引前利益は同32.38クローから110クロー(US$2619万)に、税引利益は同24.41クローから86.52クロー(US$2060万)に、それぞれ拡大した。PIL取締役会は1：1の無償新株発行を決めた。