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2007-04-23 ArtNo.39354
◆KG海盆/西ベンガル・パイプライン、コスト超過
【コルカタ】Mukesh Ambani氏に率いられるReliance Industries Ltd(RIL)傘下のReliance Gas Transportation Infrastructure Ltd(RGTIL)は、西ベンガル州におけるガス・パイプライン・プロジェクトに対する投資を大幅に拡大する必要がありそうだ。アンドラプラデシュ州沖合Krishna-Godavari(KG)海盆で発見したガス田から西ベンガル州の消費地まで1100キロのパイプラインを敷設する工事のコストは最大8000クロー(US$19.05億)まで膨脹するものと見られる。
インディアン・エクスプレスとエコノミック・タイムズが4月18/19日報じたところによると、西ベンガル州は2010-11年までにRILのガス田から圧縮天然ガス(CNG)の供給を受けられるものと見られる。
RILは当初2000クロー(US$4.76億)を投じてKG海盆から西ベンガル州まで400キロのパイプラインを敷設する計画だった。Mukesh氏はまた2006年6月に西ベンガル州Kolkataを訪れた際、同州におけるガス供給事業に1500~2000クロー(US$3.57億-4.76億)を投じると語ったが、州政府と関係協定に調印後、投資額を2500クロー(US$5.95億)に上方修正した。
ベンガル商工会議所(Bengal Chamber of Commerce & Industry)が17日当地で主催した『東部エネルギー・サミット(Eastern Energy Summit)』の会場で、RIL液化天然ガス(LNG)ビジネス部門のRP Sharma社長は、アンドラプラデシュ州Kakinada/オリッサ州Basudebpur/西ベンガル州Haldiaを結ぶ直径36インチのパイプラインの敷設コストは5000~8000クロー(US$11.90億-US$19.05億)前後にのぼると語った。同氏によると、Howrah県/Hooghly県/Burdwan県/Midnapore県/North 24 Parganas県そしてKolkataにおける商業的供給網の建設には2500~5000クロー(US$5.95億-11.90億)を投資する必要がある。ちなみに以上の数字は直径48インチ、全長1400キロの東西パイプラインを敷設するコストをベースに概算したもの。
パイプラインの敷設にこれほどの投資を行うには、少なくとも1日当たり1000万標準立方メートル、発電量に換算すれば1日当たり2200MW(メガワット)のガス消費が確保されねばならない。しかしこれまでに確認された消費量は1日当たり350万立方メートルにとどまっている。
RILは西ベンガル州政府に1000万立方メートルのガス供給を可能にするよう求めている他、それ自身顧客の開拓を図っている。しかし新たな顧客を獲得する見通しは立っていない。RILは西ベンガル州政府と覚書を交換後、2008-09年までにD-6ブロックからガス供給を開始する方針を決めたが、関係方面に対するガス供給に関わる告知が遅れたため、目標期日を2010-11年に延期、ガス供給源もNEC-25ブロックに改めた。RILのKG海盆からのガス供給能力は8000万標準立方メートルと見積もられている。
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