2007-04-20 ArtNo.39349
◆昨年のIT-BPO売上げ前年比28%成長:Nasscom
【ニューデリー】インドの情報技術(IT)-BPO(business process outsourcing)の2006-07年度売上げ(輸出を含む)は前年比28%増の478億米ドル(暫定予測数字)に達したものと見られ、1998年に比べると10倍近い。
インディアン・エクスプレス、デカン・ヘラルドが4月14日伝えたところによると、IT-BPO部門の直接雇用数は160万人に達したものと見られる。1998年のIT-BPO産業の年間売上げは48億米ドルだった。
ソフトウェア・サービス会社全国協会(NASSCOM:National Association of Software and Service Companies)が発表した『2007年度Nasscom戦略的概観(Nasscom Strategic Review 2007)』によると、ITサービス輸出は前年比36%増の181億米ドルと、IT輸出全体の55~57%を占めた。アプリケーション新領域やインフラストラクチャー管理検査部門のIT売上げ全体に占めるシェアが急速に拡大している。
企業が垂直的管理傾向を強める中でBPOビジネスは引き続き成長を遂げ、業種的にもますます拡散している。2006-07年のBPO輸出は前年比32%の成長を遂げ83億米ドルを突破したものと見られる。
オフショア製品開発やオフショア・エンジニアリング・サービスは独自の知財開発努力と補完し合いながら成長を遂げている。この種の部門の輸出は前年比22~23%増の49億米ドルに達したものと見られる。国内市場規模は前年比21%増の159億米ドルを突破した。同領域は過去数年多国籍企業により牽引されて来たが、地元企業も徐々にプレゼンスを拡大している。
2006-07年の輸出成長率は目標とした32%を突破したものと見られ、米国と英国向けが輸出全体の各67%と15%を占めた。IT産業の国内総生産(GDP)に占める比率は1998年の1.2%から2006-07年の5.4%に拡大したものと見られる。
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