2007-04-09 ArtNo.39294
◆半導体政策は幸先良いスタート:Raj Singh氏
【チェンナイ】このほどインドに45億米ドルを投じて半導体ウエハー製造施設を設ける計画を発表したHindustan Semiconductor Manufacturing Corporation (HSMC)の創設者の1人、Raj Singh取締役は、「インド政府が発表した半導体政策は必要条件を満たしており、インド半導体産業は幸先の良いスタートを切った」と語った。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが4月3日伝えたところによると、カリフォルニア州Los Altos拠点のRedwood Ventures社パートナーを務めるシン氏は、同紙のインタビューに応じ、HSMCに対する抱負を語った。同氏によると、大部分の国における政府補助は(プロジェクト・コストの)30%を超えている。インド政府が発表した半導体政策パッケージは、限界値(threshold point)に達している。そのビジネス・モデルがインド国内と海外の市場における予想されるシェアに照らして妥当と判断した半導体企業はインドに進出するものと見られる。しかしこの種の企業がインドに殺到するようなことはない。
半導体政策に不十分な点が有るか否かに関しては、目下同社の専門チームが発表されたばかりの半導体政策の詳細に検討を加えている。
電子製品市場は2015年には3500億米ドルに達し、これに伴い半導体チップ市場も350億米ドルの規模を備えるものと見られる。したがって多くの半導体ウエハー製造プロジェクトを実行できる。
環境問題に対処するのに十分な先端技術が既に存在する。HSMCは廃水と固定廃棄物双方の処理に西欧諸国で既に用いられているものと同レベルの世界水準の技術を採用する。
インド市場進出を図る他のプレーヤーとの競争を想定しているかとの質問に、シン氏はコメントを控えた。
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