2007-04-09 ArtNo.39290
◆国営製鉄会社SAIL、US$25.8億設備拡張計画
【ニューデリー】インドの国営製鉄会社Steel Authority of India Ltd (SAIL) は1万1262クロー(US$25億7830万)を投じてフラッグシップ工場Bhilai Steel Plant (BSP)の粗鋼年産能力を現在の393万トンから700万トンに拡張する。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、エコノミック・タイムズ、デカン・ヘラルド、インディアン・エクスプレス、ビジネス・スタンダード、ザ・ヒンドゥーが4月4/5日、SAILのステートメントを引用し報じたところによると、SAIL取締役会はBSPの近代化と生産能力の拡大を原則的に承認した。
SAILは鉄道省傘下のMetallurgical & Engineering Consultants(MECON)をBSP拡張計画のコンサルタントに指名した。国内最大規模の高炉、高さ7mのコークス炉、焼結炉、年産400万トンの鋼溶融設備が増設され、これまで造塊法(ingot casting)を採用して来たBPSは、歩留まりと生産性の高い完全な連続鋳造プラントになる。
BSPはレールなどの条鋼を主力製品としており、拡張計画の下、ウェブの高さ(web depth)が最大1.1mの梁材100万トンの製造能力をもつ国内初のユニバーサル圧延機や製造能力90万トンの棒鋼・線材圧延機が据え付けられる。また製造能力120万トンのレール圧延機も増設され、鉄道網の拡張にともなうレールの需要増に応じる。
SAILは2007年3月期年度に、販売可能な鉄鋼製品1260万トン製造した。同社は粗鋼の生産量を現在の1400万トンから2010年までに2300万トンに拡大する計画で、取締役会は最近、傘下のIISCO Steel PlantとBokaro Steel Plantの粗鋼年産能力をそれぞれ250万トンと700万トンに拡大することを承認した。またSalem Steel Plantのステンレス鋼年産能力は2倍の35万トンに拡張される。
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