2007-04-04 ArtNo.39283
◆Semindia、廉価メディア・プレーヤーの発売計画
【ムンバイ】インド初の半導体ウエハー製造施設の建設計画を進めるコンソーシアムSemindiaは、傘下の設計/製品子会社SemIndia Systems Pvt. Ltd(SSPL)を通じ、低コストなメディア・プレーヤーを近く売り出す。
エコノミック・タイムズが4月2日伝えたところによると、SSPLのBV Naidu重役はこのほど同紙に以上の消息を語った。それによると、メディア・プレーヤーは今年末までに商業生産を開始、市場に投入する。メディア・プレーヤーはオーディオ/ビデオ双方の再生が可能で、標準USBポートの他、ダウンロードした音楽やフィルムを蓄える、携帯電話のSIMカードに類したメモリ・カードも装備される。価格等の詳細は来月までに発表する。デザインや知財はSemIndiaが保持するが、製造作業は、パートナーが手掛けることになる見通しだ。
これは今年2月にSemindiaがExalted Networksを買収し、組織したSSPLが最初に市場に投入する消費者用電子製品で、SSPLはインド市場のニーズに応じた製品の設計開発に照準を合わせる。SSPLはこの他、ODM(original device manufacturer)として200万~300万ユニットのADSLモデムを独自商標で出荷する計画だ。ADSLモデムの製造は、パートナーのFlextronicsが手掛ける。急成長するテレコム市場がSemIndiaのフォーカス・エリアになるが、消費者用電子製品と低コストなコンピュータ機器市場も開拓する。こうした製品を設計する際には、価格に敏感なインド市場の特性を配慮する。これらの製品はまた、SemIndiaが製造する半導体チップの需要を創出することになる。
テレコム・ポートフォリオに関しては、GPON(gigabit-capable passive optical network)システムやWi-max CPE(customer premises equipment)製品を取り揃える。この種の製品は、Broadcomの様な企業をインドに誘致する役割を果たすものと見られる。
ファブは2~3年後に初めて稼働するため、現在の需要をベースに計画を立てる訳にはいかない。SemIndiaのハイテク製造クラスターはアンドラプラデシュ州Hyderabadに、デザイン・クラスターはカルナタカ州Bangaloreに、EMSクラスターはタミールナド州Chennaiに、それぞれ拠点を設けると言う。
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