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2007-03-30 ArtNo.39264
◆ヤクルト、Danoneと合弁でインド乳製品市場に進出
【ムンバイ】ヤクルトはフランスの乳製品大手Groupe Danoneと合弁会社Yakult Danone Indiaを設立、今年からインドで乳製品の製造を開始するが、食品加工大手Britannia Industries LtdにDanoneと共に出資するWadia一族が異議を唱えている。
ビジネス・スタンダードが3月26日報じたところによると、Yakult Danone Indiaはハリヤナ州Sonepatに近いRai食品工業団地の8エーカーの土地に工場を設け乳酸菌飲料を製造する。同工場の製造能力は1日当たり100万本で、製品は主にNew Delhi市場に供給される。Danone筋によると、拡大するインドの中間層は安全で衛生的な乳製品を求めており、『善玉菌ヨーグルト』はこうした需要に応じることができる。同製品はBritanniaの乳製品とは競合しないと言う。Britanniaは2002年3月、ニュージーランドのFonterra Cooperativeと合弁会社Britannia New Zealand Foodsを設立、『Britannia MilkMan』のブランドで乳製品を販売している。
Bombay Dyeing & Manufacturing Co Ltdを経営するWadia一族は、「Yakult DanoneとBritanniaの製品は競合し、1997年にDanone Indiaに与えた同意書(NOC:no-objection certificate)はすでに失効している」と主張する。2005年の政府通達(Press Note 1)の下、インド国内で合弁事業を手掛ける外国投資家が、関連領域の新事業を開始する際には既存合弁事業の地元パートナーからNOCを取得せねばならない。
Wadia一族は1997年に、乳製品の合弁事業を計画していたDanone IndiaにNOCを与えたが、Wadia筋は同NOCは2002年にDanoneが計画を放棄した時点で失効しており、ヤクルトとの新合弁事業はBritanniaの4万人の少数株主に対しても不公平と指摘する。
Wadia側は既存合弁事業の利益を保護する形で問題の解決を目指しているようだが、DanoneはWadia一族と袂を分かつ決意を固めたようだ。消息筋によると、Wadia一族はDanoneがカルナタカ州Bangaloreのバイオ滋養食品会社Avestha Gengraine Technologies Pvt Ltdに500万ユーロ出資した際にも、これを不服として2006年12月に高裁に提訴したが、Danoneは不快感を抱いたようだ。
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