SEAnews 2007-03-30 ArtNo.39256

【コルカタ】アルミ大手Hindustan Aluminium Company Ltd(Hindalco)とBharat Aluminium Company Ltd(Balco)は、原料のボーキサイトをチャッティスガル州から他州の製錬所に供給することができることになった。
ビジネス・スタンダードが3月20日報じたところによると、チャッティースガル州のRaman Singh首席大臣はこのほど以上の方針を明らかにした。それによると、これら両社はチャッティースガル州がマドヤプラデシュ州の一部だった時代に鉱業リース権を取得しており、当時のマドヤプラデシュ州政府は鉱物資源を未加工のまま他州に持ち出することを制限していなかった。このためチャッティスガル州政府もこれを規制できない。
Hindalcoはチャッティースガル州Siridih県とSarguja県で採取したボーキサイトをウッタルプラデシュ州の製錬所に、Vedanta傘下のBalcoはチャッティースガル州Kawardha県で採取したボーキサイトをオリッサ州Lanjigarh県の製錬所に、それぞれ送って加工して来た。またHindalcoは7700クロー(US$17.38億)を投じマドヤプラデシュ州Siddhi県に年産32万5000トンのアルミニウム製錬所を設ける計画で、Vedantaはジャールカンド州において既存製錬施設を拡張することを計画している。このため両社はチャッティースガル州政府の今回の決定に安堵したものと見られる。
チャッティースガル州の現州政府は、採取した鉱物資源は州内でキャプティブ用途に用いることを条件に鉱業リースを認めている。チャッティースガル州には1億3700万トンのボーキサイト資源が存在し、全国に存在する29億2600万トンのボーキサイト資源の4.68％を占めている。
一方、Tata Steel Ltd(TSL)とEssar Steel Ltd(ESL)はチャッティースガル州に大規模な投資を計画、それぞれDantewada県とKanker県の鉄鉱山リースを申請している。TSLはBastar県Lohandiguda付近に年産500万トンの製鉄所を、ESLはDantewada県に年産320万トンの製鉄所を、それぞれ設ける計画だ。
Singh首席大臣は「もし両社が州内に製鉄所を設けるのでなければ、州政府は鉱業リース権を両社に与えるよう推薦せず、これらの企業がリース条件に違反するならリース免許を取り消す」としている。