SEAnews 2007-03-30 ArtNo.39255

【ニューデリー】Arcelor Mittal Steel Group(AMSG)のLN Mittal会長は25日、ジャールカンド州とオリッサ州双方に鉄鋼プラントを設ける可能性を示唆した。
エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが3月26日伝えたところによると、ウッタルプラデシュ州Ghaziabadの経営技術学院(Institute of Management Technology)Ghaziabad分校における会議で挨拶したMittal氏は、「オリッサ州とジャールカンド州の何れに製鉄所を設けるのか」との記者の質問に対して以上の示唆を行った。
AMSGは2005年にジャールカンド州政府と90億米ドルを投じて年産1000万トンの鉄鋼プラントを設ける覚書を交換したが、鉄鉱山の採掘権を巡る交渉が暗礁に乗り上げたことから、2006年12月には隣接するオリッサ州政府とも、豊富な鉄鉱石が存在するKeonjhar地区に同規模の鉄鋼プラントを設ける覚書を交換した。このため最終的にどちらの州に鉄鋼プラントが設けられるのかと言う憶測がなされた。
Mittal氏によると、インドにおける戦略は先ず実地調査をすること。鉄鉱資源の存在する土地は手に入れたが、多くの仕事が残されており、プロジェクトの進捗は遅々としている。オリッサ州とジャールカンド州の双方にプラントを設ける可能性もあるが、まだ明らかでないと言う。
国営Steel Authority of India Ltd(SAIL)も、AMSGが採掘権獲得を目指すジャールカンド州の鉄鉱山に目をつけている。この点に関してジャールカンド州政府オフィシャルは「AMSGとの取引をまとめるべく努めている」と語った。