2007-03-23 ArtNo.39238
◆IBM、Idea CellularとUS$8億IT業務契約
【ムンバイ】インドの携帯電話大手Idea CellularはIT業務の外部委託契約をIBMと結んだ。期間は10年で、Ideaの業務状況に応じて6億~8億米ドルの規模になる。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ビジネス・スタンダード、インディアン・エクスプレスが3月22日報じたところによると、IBMはIdeaの事務処理業務とITインフラを統合し、事業コストの削減と技術リスクの最小化を支援する。IdeaのSanjeev Aga重役(MD)によると、IBMはIdeaのITインフラの管理に加え、料金徴収や債権回収の処理、不正行為への対処、顧客管理、顧客セルフケアなどの面でも技術支援を行う。
契約が発効する4月1日以降、IdeaのIT社員200人のうち約20%がコアITチームとして同社にとどまり、他の者はIBMに移ると言う。
インドの携帯電話会社との業務委託契約はIBMにとって今回が2件目で、IBMは2004年にはBharti Airtelと7億5000万米ドルの設備・通信網管理契約を結んでいる。IBM-South AsiaのShanker Annaswamy重役(MD)は「異なるチームがAirtelとIdeaを担当しており、利害の衝突はない」と語る。
アナリストによると、通信業の急成長に伴い非中核業務の外部委託が業界にとって緊急課題になっている。Angel Brokingのリサーチ・アナリストHarit Shah氏は「企業はマーケティングや電話サービスのブランド化等、中核とする顧客獲得業務などに集中すべきで、通信網の設計や管理など、非中核業務を社外に委託し、競争力の強化を図る企業が今後増えるだろう」と指摘する。
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