2007-03-21 ArtNo.39219
◆Reliance、Dow Chemicalsとの合弁交渉近く妥結
【ニューデリー】インド最大の石油化学会社Reliance Industries Limited(RIL)と世界第2位の化学品会社米国Dow Chemicalsの合弁交渉が最終段階に近づきつつあるようだ。
エコノミック・タイムズが3月15日、消息筋の話として報じたところによると、交渉は順調に進んでおり、両社から近く正式発表があるものと思われる。Mukesh Ambani会長を始めとするRILの首脳部が最終交渉のためDowのAndrew N Liveris最高経営責任者(CEO)らと面会する予定だ。
しかし、RILのスポークスマンはこうした情報を否定、Dowのメディア担当責任者もコメントできないとしている。
Ambani会長が昨年4月、Dowの経営陣とビデオ会議を行い、両社の交渉がスタートした。同会長は、欧米の原材料価格の高騰で、Dowはその巨大な基礎化学品・樹脂事業の真価を発揮できないでいるとし、業績が低迷しているこれらの事業の資産を合弁会社に移転するよう提案した。欧米の高コスト生産地にあるDowの事業をRILが製油所を設けているグジャラート州Jamnagarなどコスト効率の高い場所に移すと言うもの。
RILにとっては、世界中に顧客をもち先進的な技術を有する強力なパートナーを得ることができる。その後、Liveris氏は昨年9月になって、低価格原材料を提供できる戦略的パートナーとの合弁事業にDowの製品資産を移転することを検討すると発表した。
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