2007-03-19 ArtNo.39214
◆Reliance、仏小売り大手Carrefour買収目指す
【ニューデリー】世界的な小売りビジネスを展開する足場にする狙いからMukesh Ambani氏に率いられるRelianceグループは、フランスを拠点にする世界第2の小売りメジャー、Carrefourや他のグローバル・プレーヤーの支配権買収を目指し交渉を進めている。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインとデカン・ヘラルドが3月14/15日伝えたところによると、10万クロー(US$225.733億)の軍資金を保持するReliance Industries (RIL)は、『農場から食卓まで(farm-to-fork)』と言うコンセプトに基づいて構築を図るサプライチェーンを梃子に世界市場にアクセスするため、国際事業子会社を設けることを目指しており、Carrefourの他、SalisburyやMarks and Spencerと言った第2線の企業にも触手を動かしている。
一方、インディアン・エクスプレスが15日報じたところによると、RIL傘下のReliance Retailは、Carrefourの国際ビジネス子会社に照準を合わせているもようで、買収コストは80億~100億米ドルにのぼるものと見られる。
Carrefourは業績不振の資産を売却し、世界各地の小売りチェーンを買収する戦略を採用している。
買収計画が成功すればReliance Retailはバック・エンド業務に関わる総合的ノーハウを手に入れ、一気に国際舞台に進出、Bharti、AV Birla、Wadias等の地元ライバルを出し抜くことができる。RILはこの種の国際的企業買収のために210億米ドルの資金を確保しているとされる。
|