2007-03-19 ArtNo.39213
◆Tech Mahindra、欧州企業と近くUS$2.5億契約
【ムンバイ】地元企業Mahindra & Mahindra (M&M)とBritish Telecom(BT)の合弁に成るテレコム・ソリューション・プロバイダー、Tech Mahindra Ltd(TML)は、欧州テレコム企業から2億5000万米ドルの契約を近く獲得するものと見られ、僅か4ヶ月間に3つの大口契約を手にすることになりそうだ。
エコノミック・タイムズが3月14日、消息筋の言として報じたところによると、欧州テレコム企業の社名は明らかでないが、契約は2年間にわたる。これにBTとの10億米ドルの契約、AT&Tとの4億米ドルの契約を加えれば、TMLは2006-07年に獲得した契約額でトップ5に仲間入りすることになる。
BTとの新規契約に関わるプロジェクトは来月からスタートするが、TML筋によると、当初多額の投資が必要とされるため収益が期待できるのは18ヶ月以降になる。AT&Tとの契約は年間7000万米ドルの売上げをもたらす。何れの契約も2006-07年末に獲得したため、その恩恵は2007-08年以降の業績に反映される。
TMLの主要顧客にはBT/AT&T/Motorola/Alcatel/Hutch等が含まれ、BTからの売上げは今回の10億米ドルの契約を抜きにしても、TML総収入の65%を占める。BT関連の売上げは2つのソースから成り、1つはBT Global Services、もう1つはBTの情報技術(IT)部門One IT。
2006年12月期9ヶ月のTML売上げは2054.6クロー(US$4.64億)と、前年同期の821.5クロー(US$1.85億)から150%増加、利益は146.3クロー(US$3302万)から450.4クロー(US$1.02億)に200%ジャンプする見通しだ。TMLの株価は2006年8月の上場以来ほぼ3倍に上昇、ボンベイ証券取引所(BSE)における3月13日の終わり値は1491.55ルピーと、前日に比べ8.6%値上がりした。
TMLはまたBPO(business process outsourcing)ビジネスに本腰を入れる構えで、BPO関連のインフラ/技術/マンパワーに50クロー(US$1129万)を投資した。次期会計年度にはBPOビジネスが総売上の10%を占める見通しだ。BTの顧客をターゲットにしたユニークなビジネス・モデルを展開する同社は、エンド・ツー・エンドのバーチャル・バンク契約を獲得後、その他の金融業務や、ヘルスケア、不動産、政府部門等へのBPOサービスの提供を目指している。これらは何れもBTが強力な顧客ベースを有する部門で、その実同社のBPOビジネス拡張はこのほどBTから獲得した10億米ドルの契約の一環でもあると言う。
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