【ニューデリー】国営海運会社Shipping Corporation of India (SCI)は今後4年間に30億米ドル前後を投じ船舶16隻を購入する計画で、国内海運会社による最大規模の船舶購入計画になる。
インディアン・エクスプレスが3月14日伝えたところによると、SCIは既に12隻の購入に10億米ドルを投じており、これらの船舶は2008年から2010年の間に引き渡される。SCIのS Hajara会長兼MDによると、負債/自己資本比率は80:20もしくは75:25を想定している。韓国のHyundai Heavy IndustriesからVLCC(Very Large Crude Carrier)2隻を各6520万米ドルで購入する。この内の1隻のためにState Bank of India(SBI)から既に1億300万米ドルを借り入れている。
SCIは84隻、合計493万重量トン(dwt)の船舶を運用するとともに、政府部門や他の組織のために53隻、合計6万3000トンの船舶の管理を引き受け、定期船/客船/バラ積み貨物船/タンカー・サービスを手掛けている。
インド政府はSCI/Mazgaon Dock(マハラシュトラ州Mumbai)/ムンバイ港湾局(Mumbai Port Trust)/ジャワハルラル・ネール港湾局(JNPT)/一部の国営石油会社から成るコンソーシアムを組織、オランダとベルギーにより目下独占されている浚渫市場を開拓する可能性を探っている。同目的のため近く新たな公共部門企業が組織される見通しだ。既存のDredging Corporation of India(DCI)は資金力に乏しく、国際メジャーと競争する力がない。海運省は国営石油会社と同問題を協議する。国営石油会社は同プロジェクトの最大の恩恵を享受することになると言う。