【コルカタ】National Thermal Power Corporation (NTPC)は電力設備機器や部品の製造・サービスを手掛けることを検討している。
エコノミック・タイムズが3月14日報じたところによると、NTPCオフィシャルはこのほど同紙に以上の消息を語った。それによると、2010年にデリーでコモンウェルス・ゲームが催されるため、既存の電力設備機器サプライヤーは、ゲーム関連需要に応じるだけで手が一杯になり、NTPCや他の発電事業の需要に応じ切れなくなっている。このためNTPCは部品の製造や保守サービスを手掛ける子会社を設ける可能性を検討している。その実NTPCはウッタルプラデシュ州Rihandの既存発電所に保守サービス工場を併設しており、他の地域にも同様の施設を設ける計画だ。独立の子会社を設立するか否かは、これらパイロットプロジェクトの成否にかかっている。
NTPCは、石炭鉱山部門を子会社として分離独立させる可能性も研究している。NTPC経営陣は、石炭採掘事業の規模や子会社とした場合の販売税、その他の税務問題等も勘案し、検討作業を進めていると言う。
一方、ヒンドゥー・ビジネス・ラインが14日伝えたところによると、NTPCはケララ州政府が経営するTransformers and Electricals Kerala (TELK)と手を組み電力設備やパーツの製造・サービスを手掛ける合弁会社を設立、キャプティブ需要に応じる可能性を検討している。両社の合同作業チームが目下問題を検討しており、今月末までに報告書を提出する。TEKLはインド国内で10MVA以上の高品質変圧器を製造している唯一の公共企業で、他のサプライヤーは多国籍企業のみである。このためNTPCはTEKLと合弁会社を設立することにより、リード・タイムを短縮し、コストを節約できるものと見られる。