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2007-03-12 ArtNo.39183
◆国営火力発電会社、海外事業子会社の設立検討
【ムンバイ】国営火力発電会社National Thermal Power Corporation(NTPC)は海外プロジェクトを専門に手掛ける子会社の設立を検討しており、事業の国際化に本腰を入れる構えだ。
エコノミック・タイムズが3月8日報じたところによると、手始めにスリランカとナイジェリアに火力発電所を建設、海外での契約獲得が順調に進めば、海外事業子会社を設立する。NTPCのSankaralingam会長兼MDは海外事業子会社の設立について、「海外進出は始まったばかりで、まだ何も固まっていないが、大型の海外プロジェクトを複数獲得できれば子会社の設立を検討したい」と語った。
NTPCは1カ月以内にナイジェリア政府と700MW火力発電所の建設契約を結ぶもようで、投資額は7億米ドルと見積もられる。NTPCのSankaralingam会長兼MDによると、ナイジェリア政府は同プロジェクトへのガスの供給に同意しており、電力はナイジェリアの国営施設に供給される。
NTPCは2006年12月、セイロン電力庁(CEB:Ceylon Electricity Board)およびスリランカ政府と500MWの火力発電所を東部のTrincomaleeに建設する契約を締結した。投資額は5億米ドルで、CEBが対等出資の事業体を設置して進める。
他方、NTPCはオーストラリア、インドネシア、南アフリカなどの火力発電プロジェクトに参加する機会を探っている。業界筋は「インドネシアとオーストラリアの石炭は高熱量・低灰分でインド産より品質が優れている。NTPCは石炭の供給リスクを分散するため両国で石炭資産を獲得し、さらに発電所を建設することにも関心を抱いている」と語る。同筋によると、海外での石炭資産の獲得は、2017年までに石炭5000万トンを生産し、石炭総需要の25%を自社鉱山でまかなうことを目指すNTPCの戦略の一環と言う。
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