【ニューデリー】Tata Groupはチェンナイ空港とコルカタ空港の近代化計画など国内空港プロジェクトを獲得するためシンガポールのChangi Airports International Pte Ltd (CAI)と戦略的提携を結んだ。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダードが2月22/23日報じたところによると、シンガポール民間航空局(CAAS)の完全出資子会社で、チャンギ空港を所有・経営するCAIは、このほど声明を発表、両社がインドの空港事業への投資や、空港の開発・経営面で協力することに関する覚書を交換したことを明らかにした。それによると、Tataが51%、CAIが49%出資する合弁会社Tata-Changiが設けられる。
CAIのNg Tim Peng副社長(インド担当)によると、今回の提携はインドの空港のみが対象だが、同社は他社との提携に関してはオープンであり、空港に関わる幅広い領域で他社と提携する用意がある。既に数社と初歩的な話し合いをもったが、具体的な合意には至っていない。Tata-Changiは35の小規模空港も視野に入れているが、当面、コルカタ空港とチェンナイ空港の近代化プロジェクトに力を集中すると言う。
現在、チェンナイ空港の年間利用者数は677万人で国内3位、コルカタ空港は440万人で5位にランクされている。中央政府は両空港の近代化について最終的方針を決めていないが、コルカタ空港をもつ西ベンガル州政府はインド空港局(AAI:Airports Authority of India)が主体となって近代化を行うことを希望している。これに対してチェンナイ空港をもつタミールナド州政府はデリー空港とムンバイ空港の例にならい官民協力方式の近代化を希望している。