2007-02-26 ArtNo.39130
◆サリム/チプトラの合弁事業含むUS$6.5億外資計画認可
【ニューデリー】経済問題閣僚委員会(CCEA:Cabinet Committee on Economic Affairs)は、インドネシア拠点のSalim/Ciputra両グループの合弁に成るNew Kolkata International Development Private Ltd(NKID)による5億米ドルのプロジェクトを含む6億5000万米ドルの外国直接投資(FDI)プロジェクトを承認した。
インディアン・エクスプレス、ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥーが2月23日報じたところによると、P Chidambaram蔵相はCCEA会議後記者会見し以上の消息を語った。それによると、西ベンガル州に設けられた現地法人のNKIDはプロジェクトの経営主体及びグループの持ち株会社として、タウンシップ/住宅/特別経済区(SEZ)/工業団地/その他のインフラ関連事業を完全出資の特殊会社(SPV)や西ベンガル工業開発公社(WBIDC:West Bengal Industrial Development Corporation)等との各種合弁会社を通じて手掛ける。これにより5億米ドル余のFDI流入が見込まれる。NKIDは西ベンガル州政府及びWBIDCとの契約の下、『New Kolkata Project』の開発業者を務める。サリム・グループがNKIDの40%のシェアを握っている。
CCEAはこの日の会議でこの他、モーリシャス拠点のSouth Asia Entertainment Holdings Ltd (SAEHL)がSun TVのDTH(direct to home)プロジェクト『Sun Direct』に1億5000万米ドル出資するのを認めた。
両社はCCEAの認可が得られたのを受けて間もなく正式契約に調印するものと見られる。SAEHLはプロジェクトの20%のシェアを握ることになるが、依然として情報放送省のガイドラインを満たす必要がある。現在Sun Directの82%権益はKavery Maran女史が、残りの18%は夫のKalanidhi Maran氏が、それぞれ保持している。Kalanidhi Maran氏はDayanidhi Maran通信情報技術相の兄弟。SAEHLの出資後、Maran一族の合計持ち分は80%に縮小する。
SAEHLはAstro Overseas Ltdの完全出資子会社で、またAstro Overseas Ltdはマレーシアの上場企業Astro All Asia Networks Plc (AAAN)の完全出資子会社。マレーシアの著名なビジネスマンT Ananda Krishnan氏がAAANの支配権益を握っている他、マレーシアの政府投資会社Khazanah Nasionalが大株主に名を連ねている。英国のイングランド及びウェールズで登録されたAAANの年商は6億米ドルを超え、時価総額は30億米ドルにのぼる。
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