SEAnews 2007-02-23 ArtNo.39119

【チェンナイ】米国拠点のSony Pictures Imageworks(SPI)は、タミールナド州Chennaiを拠点に映画制作用特殊効果サービスを手掛けるFrameFlow India Ltd (FFIL)の50.1％権益を取得した。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズが2月21日報じたところによると、SPIは買収価格を明らかにすることを控えているが、500万米ドルが支払われたもようだ。FFILは同取引に伴い社名をImageworks Indiaに改める。
米国アトランタ拠点のコンピュタ・グラフィック・アニメーション及び視覚効果会社Frameflow LLCの完全出資子会社のFFILは、チェンナイ拠点の製薬会社Shasun Chemicals and Drugs Ltd(SCDL)により3年前に設立された。チェンナイに制作拠点を有する他、米国のアトランタとロスアンジェルスにも拠点を有する。
FFILはこれ以前にソニーと協力して『Click』、『Ghost Rider』、『Spider-Man 3』等の撮影に参画した。SPIのJenny Fulle上級副社長は「ソニーはFFILの高水準のサービスに満足しており、今後一層同社を活用する方針だ」と語った。Fulle女史はImageworks Indiaに社名を改めたFFILの共同MDに就任する。ステートメントによると、出資協力関係が構築されたことにより、Imageworks Indiaはカリフォルニア州Culverシティー拠点のSPIとシームレスな共同作業が可能になる。SPIは米国からスタッフを派遣するとともに、Imageworks Indiaスタッフを米国に派遣して、再訓練を施す。
Imageworks Indiaの年間売上げは3年内に2000万米ドルに達するものと見られる。Imageworks Indiaは動画制作者15人を含め67人のスタッフを擁する。予想される事業の拡大に備え、チェンナイ市内に300人収用可能な2万5000平方フィートの新オフィスを設け、そちらに移転する。
SPIは、Sony Pictures Entertainmentのデジタル・プロダクション／オンライン・エンターテインメント部門Sony Pictures Digital Entertainmentの傘下に属している。SPIは米国でアーチスト600人、動画制作者150人を含む1000人以上を雇用、目下『Spiderman 3』と『I Am Legend』の制作に取り組んでいると言う。