2007-02-23 ArtNo.39112
◆Ispat、US$4.5億投じペレット工場/コークス炉建設
【ムンバイ】Pramod Mittal/Vinod Mittal両氏に率いられる地元鉄鋼大手Ispat Industries Limitedは2000クロー(US$4.5億)を投じて年産100トンのペレット工場と、同規模のコークス炉を建設、コスト削減を図る。
エコノミック・タイムズが2月20日報じたところによると、ペレット工場はアンドラプラデシュ州Vishakapatnamに建設される。同地はチャッティースガル州のBailadila鉄鉱山に近く、輸送コストを削減できる。
ペレットはマハラシュトラ州Dolviの同社鉄鋼工場に供給される。年産350万トンの同工場は現在およそ100万トンのペレットを使用しており、直接還元鉄の製造過程におけるペレットの使用が増えている。
コークス炉はドルヴィの鉄鋼工場に建設される。現在、同社は中国産のコークスを使用している。
消息筋によると、ペレット工場は2年内、コークス炉は18カ月内の完成が目指される。建設資金の確保については消息筋によると、いろいろな選択肢が検討されているという。
既に6500クロー(US$14.6億)の負債を抱えている同社は、海外市場で社債を販売、5億米ドルを調達することも計画しているようだ。同資金はドルヴィ鉄鋼工場の生産能力拡大に使われる。同社は同工場の生産能力を現在の350万トンから540万トンに拡大する計画で、最近、マハラシュトラ州政府と覚書を交わした。
他方、同社は2500クロー(US$5.6億)を投じてチャッティースガル州に600MWの石炭火力発電所を建設、2011年の稼動を目指す。また、6750クロー(US$15億)を投じて年産260万トンの製鋼工場をジャールカンド州に建設、生産能力を500万トンに拡大する計画だ。
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