2007-02-21 ArtNo.39106
◆Vodafone、農村部携帯サービス拡張にUS$20億投資
【ニューデリー】インド第4位のセル式電話会社Hutchison Essar Ltd(HEL)の52%の権益を111億米ドルで落札した英携帯電話大手のVodafoneは2月14日、インド農村部におけるHELのサービス拡大に今後数年内に20億米ドルを投資する計画を明らかにするとともに、より安い電話料金とよりよいサービスをユーザーに提供していくとしている。
ヒンドゥー・ビジネス・ライン、ザ・ヒンドゥー、デカン・ヘラルドが2月15日報じたところによると、VodafoneのArun Sarin最高経営責任者(CEO)は20億米ドルの投資について、「インフラや種々の事業に投じる。これでより広い農村がカバーされるようになる」と語った。同氏によると、消費者は、Vodaphoneのインド進出でより安い料金、より優れた携帯電話機、より高い付加価値サービスを享受できる。既存の2440万人のユーザーを1億人に拡大、目下4位のHELをインドのトップ携帯電話会社にすることを目指すと言う。
Vodafoneは香港Hutchison Telecommunications International(HTIL)が所有するHELの株式52%を取得することでHTILと合意。また、15%を所有するHTILのパートナー2人は今後もHELと提携していくことを選択した。Vodafoneの落札額は111億米ドルになった。
他方、Essarが所有する33%のHEL株の買収についてSarin氏は、「EssarにはぜひHELにとどまってほしい」と述べる一方、「Essarが手を引くことになれば、少数株主の保有比率を26%に増やすことも検討する。しかしこれは選択肢の一つにすぎず、他のインド企業との提携もあり得る」と語った。 Hutch Essarの新経営陣について同氏は、「まだ最終的な決定は行っていないが、少数株主の一人、Asim Ghosh氏にトップを委ねたい」としている。
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