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2007-02-21 ArtNo.39099
◆小規模海綿鉄業界、需要増に乗じ設備能力拡張
【ムンバイ】インド製鋼業の好調を背景にオリッサ州やチャッティースガル州など鉄鉱石を豊富に産出する地域に中小の海綿鉄工場が続々誕生している。
ビジネス・スタンダードが2月14日報じたところによると、国内需要の急拡大により鋼価格は過去1ヶ月間にトン当たり500ルピー(US$10)上昇した。製鋼一次材料の海綿鉄の生産能力がこれらの地域でどれだけ拡大したかについて公式データはないが、専門家らは熔融用スクラップの価格と入手に問題が続くかぎり海綿鉄の消費は今後も増大するとしている。
海綿鉄を用いた製鋼の比率は、2~3年前の40%から目下の約60%に急拡大している。熔融用スクラップの価格が上昇しているため、製鋼業界は現在、国内で調達できる材料にもっぱら依存しており、海綿鉄製造業の好調はさらに続くとみられる。原料の鉄鉱石価格はこのところ不振が続いているが、海綿鉄の価格は過去1ヶ月にトン当たり500ルピー、過去3カ月間には同1500ルピー(US$30)上昇している。
オリッサ州など沿海地域では海綿鉄の価格はやや低く、1トン当たり1万1000~1万1500ルピー(US$220-230)だが、前月より1000ルピー(US$20)高くなっている。
取引所など組織化された市場では、石炭ベースの海綿鉄は現在1トン当たり1万2500ルピー(US$250)、ガス・ベースの海綿鉄は同1万3500ルピー(US$270)で取り引きされている。しかし、非組織市場ではさらに高い値がついているという。
鋼スクラップの供給は逼迫しており、輸入が劇的に減少している。海綿鉄大手Monnet Ispat LtdのAmitabh Mudgal副社長は「鋼スクラップは国際市場で1トン当たり320~330米ドルで取り引きされており、国内で調達できる原料に比べかなり高い」と語った。
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