【ムンバイ】インフレが過去2年来の最高水準に達する中、先月末短期貸出金利(repo rate)を0.25％ポイント引き上げたばかりのインド中央銀行Reserve Bank of India(RBI)は13日、支払準備比率(CRR:Cash Reserve Ratio)を0.50％ポイント引き上げると発表した。
デカン・ヘラルド、ビジネス・スタンダード、エコノミック・タイムズ、インディアン・エクスプレスが2月14日伝えたところによると、CRRは2月17日と3月3日に2段階に分けて現在の5.5％から6％に引き上げられる。CRRの引き上げは過去3ヶ月間に2度目のことで、前回は昨年12月23日と今年1月6日に2度に分けて0.5％ポイント引き上げられた。これにより銀行システム中の約1万4000クロー(US$31.60億)の過剰流動性が引き上げられ、インフレ鎮静効果が期待されるが、消費者金利にも影響が出るものと予想される。
今年1月27日までの1週間のインフレ率は6.58％に達し、P Chidambaram蔵相も懸念を表明していた。
ヒンドゥー・ビジネス・ラインが2月15日報じたところによると、Bank of India／Bank of Baroda／Punjab National Bankは14日、中央銀行の以上の方針を受け、15日より貸出金利を50ベイシス・ポイント引き上げると発表した。Bank of IndiaとBank of Barodaは最優遇貸出金利(PLR)を12％から12.5％に、Punjab National Bankは同11.75％から12.25％に、それぞれ引き上げた。銀行界筋によると、ICICI BankとState Bank of India (SBI)も追随するものと予想されると言う。