2007-02-14 ArtNo.39077
◆Videocon、プライベート・ラベル梃子に市場プレゼンス強化
【ムンバイ】インドの大手家電メーカーVideocon Industriesは『Next』ブランドを冠した家電製品を市場に投入、プライベート・ラベルを梃子に家電小売市場におけるプレゼンス強化に乗り出した。
ビジネス・スタンダードが2月9日報じたところによると、Videoconはすでにカラーテレビ、電子レンジ、トースターなどの製品を『Next』ブランドで販売するとともに、『Next』と称する家電小売チェーンも展開している。
VideoconはこれまでVideocon、Akai、Toshiba、Sansui、Hyundai、Kenstar、Electroluxの7ブランドでその製品を販売して来たが、さらに『Next』が加わり、8ブランドになった。
NextチェーンはVideocon が製造するブランド以外にLG、Samsung、Philipsなど競合ブランドの販売も行っている。『Next』ブランドの価格は他のブランドよりも10%ほど安く設定されており、『Next』ブランドのテレビの売れ行きは良好と言う。
アナリストらは、Nextチェーンが既に300店に達したことから、新たなプライベート・ラベルが導入されるのは時間の問題としている。
過去10カ月にわたりVideoconはFuture Groupなど競合小売企業のブランドも製造してきた。Future Groupは最近、傘下の小売会社Home Solutions Retailが展開する家電小売店E-zoneとElectronics Bazaarへの優先的納入権をVideoconに認めた。
家電小売各社はプライベート・ラベルの確立に努めており、Home Solutions Retailは2006年に『Koryo』と『Sensei』の2ラベルを採用した。同社はプライベート・ラベル商品の売上寄与率を現在の18~20%から25%に引き上げることを目指している。
アナリストは、プライベート・ラベルがオファーする低価格が、耐久消費財市場の競争を一層過熱させるものと予想している。
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